やっぱ音楽って・・・

Arto Lindsay「Cuidado Madame」がこれほどまでに心につきささる理由

アート リンゼイのニューアルバム「Cuidado Madame」(ケアフル・マダム)がえらく評判がいいので気になって聴いてみた。

・・・結論からいうと、すごく良かった。なんか、じーんとなった。

ケアフル・マダム
by カエレバ

13年ぶり、ブラジルを拠点に世界中を駆け巡る鬼才音楽家の新作。ポップとノイズがこれほどまでに同居している音楽は他に知らない。そしてそれがこれほどまでに心に刺さるものだとは・・・

すごく優しい音楽です。ノイズでもあるし、ブラジルでもあるし、アンビエントでもあるし、現代音楽でもあるし、インダストリアルでもあるし、シティポップでもあるし、そのへんのしわがれオヤジでもあるし、その全部でもあるし。

何せトラックの音が自分のドンピシャのところに来る音でした。ボーカルもいいしね。道端で座ってるおっさんがぶつぶつしゃべってるとしか思えない・・・これ大絶賛してます。

アートリンゼイって、ノイズの人っていう印象がありました。ライブの時、ギターをその時の感覚でチューニングするらしいですからね。90年代を生きてきた自分としては常にすぐそばにいるけど、手を伸ばさなかった人。坂本龍一だったり、ラウンジリザーズだったり。フリージャズを深く聴いていたら触れていたかもしれない。

90年代、アシッドジャズが出てきたり、ワールドミュージックがはやったり、HipHop全盛期でありレゲエも全盛だったり、ブラジル音楽がはやったり、アルゼンチンの音楽に関心が集まったり、フリージャズ、スピリチュアルな音楽があることを知ったり。そんな混沌としたカオスな時代にその中心にいた人だった。

アンビシャス・ラバーズも聞かなかったし、坂本龍一との共演も聴かなかった。他に聴かないといけないものが多すぎたって言い訳をしてみる。こうして出会ってみると何故あの時に聴かなかったのかと思う。

リアルタイムで音源の評判が瞬く間に広がり、気になればいつでも視聴できる今だからこそ、やっと出会えたのかもしれない。

それでも、音楽を浴びるように無駄に聴いていたあの時代より音楽は聴かなくなった。ピンポイントでいい音楽の情報はあるけれども、無駄に聴いていた音楽たちが確実に自分の中に入っている。

そんな90年代からアート・リンゼイはまったく変わってない。変わってないと思う。そして自分が求めていた音楽に非常に近かったことに気が付いた。誤解を承知でざっくりいえば、坂本龍一周辺の音楽ってところだろうか。ソウルだのジャズだのブルースだのいろいろ言ってきたけれど、やっぱり自分はこの辺の音楽を求めていたと思う。

アート・リンゼイを聴きながらパンク全盛時の中坊の時に、貸レコード屋へ行って、友達がデビューしたてのブルーハーツを借りる中、坂本龍一のソロを借りて白い目で見られた過去をなんとなく思い出したりした。

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