コトリンゴ/悲しくてやりきれない カバーだけど歌詞、雰囲気とも「この世界の片隅に」にぴったり寄り添う珠玉の主題歌

senkouhanabi

ずるい・・・。なんの前知識もなく「この世界の片隅に」を観に行ったもんだから、冒頭でこの曲がかかった瞬間、涙腺堤防がいきなりのピンチに。

ほとんど歌声だけからの出だし、それだけで気持ちを持っていかれてしまった。

映画「この世界の片隅に」の主題歌
コトリンゴ/悲しくてやりきれない

「この世界の片隅に」を観てきた感想

この曲、もとは「帰って来たヨッパライ」でお馴染みのザ・フォーク・クルセイダーズが1968年にリリースした曲。

歌詞の内容としても「悲しくてやりきれない」ことが綴られているだけで、特にそこから展開があるわけではなく。

そう思うと、ただ単に暗い歌のようだけど、どことなくのどかさがある。そう、まるですずさんのような。

ふと思い付いて、そう、これはブルースなんだなと。ブルースの歌詞も救いようがないものが多いけど、そんな中でも明るく生き抜く人々の歌。

映画の終盤は実際「悲しくてやりきれない」んだけれど、そうじゃなく貧乏ながらつつましく生きているすずさん達は、冒頭から「悲しくてやりきれない」んだ。だから映画の冒頭から、違和感なくこの曲が響いてくる。

この曲をカバーするというのは、映画のために準備されたんじゃなく、もともとコトリンゴさんが歌っていたのを、片渕須直監督が気に入っていて、この曲をかけながら制作途中していたらしい。「君の名は」RADWIMPSに先に劇伴を作ってもらって、それを流しながらアニメを制作するという手法をとっていたのに似ているかもしれない。曲が映画の雰囲気に恐ろしいほどマッチングしている(と思う)。

うーん、やっぱりこういうのを言葉で説明するのは難しいな。でも、是非とも体験して欲しい、あの感覚を。しかも映画館の極上の音響で。

「この世界の片隅に」は音楽もそうだけど、音響的にもすごくこだわってます。空爆のシーンとかは本当にリアルで怖い。これは是非体験して欲しい。アニメだと思って侮ってましたけど、このリアルさは映画館の方がより体験度が増すと思うので、家で観るより断然、映画館で観る価値があると思います。

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