やっぱ音楽って・・・

「フートボールの時間」、感想と写真の笑顔について想うこと

やっと、録画してたのを見る時間ができた、前回記事の「フートボールの時間」。前評判がよいものは期待がでかすぎてダメなことが多いけど、これは違った。たかだか高校生の、アマチュアの演劇なのに。

とにかくよかった

よくよく考えたら、前回の記事はアト6「高校演劇特集」を聴いての記事なのに、高校演劇についてまったく触れてなかった。

前回の記事→

でも今回、丸亀高校演劇部の「フートボールの時間」を観て、「高校演劇」観るべきものだなと思いましたよ。

思ったよりレベルが高いというものではなく、なんというかこの年齢独特の表現というか想いというか。正直「青い」という部分もあるけど、そこが気恥ずかしくなく見ていられて逆に、みずみずしく感じる。

演じきる、ということができてるんだろうと思います。うまい下手関係なく。そして重なっていったんだと思います。

大正時代、フートボールに懸けていた女学生と、高校で演劇にかける自分と。

そこには時代考証とキャラ設定がしっかりしてるんだろうなあと思います。演じる人物をしっかりイメージできて、そこにしっかり感情移入している。そこは脚本・演出を担当した丸高演劇部顧問の豊嶋了子先生の丹念なリサーチと指導の賜物だと思います。

ジェンダーを扱うのは時事的ではあるけれど、非常に難しいと思います。しかし、今の時代ともリンクした素晴らしい作品になっている。

昔の女性の立場を想いながら、よく考えると今ってどうなん。っていう。

いろんな想いが伝わってきた。

発見された写真の魅力

なにをさておき、「フートボールの時間」のきっかけとなったこの写真の魅力って大きいと思うんです。

By Arabrity [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons
※クリックすると拡大します

改めてよく見ると、ボールを追いかけてる女学生の表情のなんといいこと。

番組前半のドキュメントの中でも触れられていましたが、見つかった資料の中から、それまでコツコツと備品として購入してきたサッカーボールが大正9年10月にすべて廃棄されている事実が伺えます。写真はその1ヶ月後の11月の学校の運動会を捉えた絵はがき。

劇では、女性がフートボールをやることに対して「はしたない」といった世間の目がありやめざるをえなかったのではないか、最後に生徒達の懇願により運動会でやらしてもらったのではないかという仮説をたてています。

しかし、はたしてそうなのか。この女学生の表情を見ていると、とてもそうとは思えないほど溌剌とボールを追いかけてます。

そもそも、「はしたない」行為をしている写真を絵はがきにして世間にさらすのか?という疑問もあります。

何らかの理由でボールを購入せずに、フートボールlを続けることができたんじゃないか。と思わずにはいられません。何の屈託もなくボール追いかけてますからねえ。

それでもいつかの時期に女子サッカーが断絶したことは確か。

ドイツ兵捕虜との関係

ちなみに先の記事で書いたドイツ兵捕虜がサッカーを伝えたのではないかというのは、どうやら違うようです。

なぜなら、ドイツ兵捕虜が丸亀に駐留していたのは大正3年~大正6年。「フートボールの時間」の舞台となった大正8年にはすでにいないし、明治末期にすでに女学生がサッカーに興じる記述がある日記があるようなので、初めてサッカーを伝えた訳でもなさそうです。

それでも、サッカーを通して地元の人々と交流していた可能性は大なので、スーパーテクニックを伝えたりとかはありそう。

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